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平成昭和にリリースされた名曲を掘り起こして紹介しています

12番街のキャロル 1985年 佐藤隆


佐藤隆 オリジナルバージョン

思い出のキャロルは
あなたの為

 

 

1985年7月にリリースされた
「12番街のキャロル 」
作詞:谷村新司
作曲:佐藤隆により
制作されました。

 

この曲は同年3月にリリースされた
フルアルバム「土曜の夜と日曜の朝」から
シングルカットされました。

 

同時に谷村新司さんのバージョンも
同じ年にリリーされているので、
そちらで馴染んでいる方もいるでしょうね。

 


谷村新司 バージョン

 

両者を聴き比べてみると
アレンジや表現方法の
違いにきっと気付くはず。
それも一興でしょうね。

 

繰り返される単語に込められた思い

この曲の特徴の一つとして
「きっと」や「もっと」という
単語が繰り返されます。

 

この単語に込められた
報われない恋愛感情を
更に深く心に印象的になるのは
最後に歌われる
「希望のない愛だからこそ
嘘だけはなかった愛だと信じている」に。

 

儚い思いの底に生まれた悲しみに
包まれていることを感じ取ります。

 

歌詞の最初に歌われる
「キャロル」とは

 

この「キャロル」とは
歌のタイトルなのか
アーティストなのかは
判りません。

色々な人が
日本のロックバンド
「キャロル」の事を
歌詞に載せたとか、
「クリスマスキャロル」だろう
と様々言っていますが、
正解は判りません。

 

また、海外アーティストの
「キャロルキング」が歌った
「It’s Too Late」は別れの名曲で
アルバム「つづれおり」に収録され、
日本でも結構ヒットした曲です。

 

もしかしたら
「キャロル」とは
「キャロルキング」の事かも?

儚いメロディにつづられ

マイナーなメロディで
表現されているこの曲は
雪が降る冬の歌です。

 

その冬の寒さと心の寂しさが
糾える縄の様に絡み合った心情を
切々と歌っていいます。

 

自分の元から去って行った想い人に向けて
「キャロル(満たされない思い)」
歌う人の気持ちが
切々と伝わる名曲です。

 

 

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